NOROCONについて
エフロレッセンス(白華)という現象
エフロレッセンス(白華現象)が表出する主な原因は、水がタイル等の裏側へ入ると、モルタル中の水酸化カルシウムCa(OH)2 が、浸入した雨水などに溶けて目地部やクラックから滲み出てきます。それが空気中の炭酸ガスと反応して炭酸カルシウムCaCO3 となったものです。カルシウムだけではなくマグネシウムやナトリウム類が混じることもありますが、白く変色したように見えるので施主様からのクレームとなりやすい現象です。 はなたれ や粉吹きとも言われ鍾乳洞で鍾乳石が出来るのと同じ原理です。また吸水性で多孔質の無釉タイルや貫入の多く入ったタイルを使用した場合、ILB(インターロック等)を使用した場合、水は接地面や表面より吸い込み石灰成分を溶かして表面に引き出します。この場合は目地部から出る白華と異なりタイル前面に広い範囲で薄く白っぽく変色した様になります。これらは『NOROCON』で洗浄を行えば一時的に除去することが出来きますが、後日また再発する為、綺麗に白華を除去した後、水の浸入箇所を補修する必要があります。白華が出ない様な下地の選定と素材の選定、施工方法、表面コーティング(ケイ酸塩系)等の併用が大切です。

エフロと温度(℃)
低温の場合の方が水酸化カルシウムが水に溶けやすく、それが乾燥により表面に析出しやすくなり空気中の炭酸ガスと反応します。特に秋から冬にかけて発生しやすく、建物の日陰や北側にもエフロレッセンスが多くみられます。

エフロが発生しやすい場所
雨水などの進入から発生することが多く、乾いたり濡れたりを繰り返す場所が、エフロレッセンスの発生しやすい箇所となります。目地やクラックの周辺の一部に特に発生しやすく、砂岩・大理石・レンガや透水性が高い建材(ILB等)の場合は、エフロレッセンスがが析出しやすい傾向にあります。常に濡れている建材からは炭酸カルシウムが生成されにくい為、エフロレッセンスは発生しにくい箇所となります。